2008年4月14日(月) 午後10時~10時49分 総合テレビ
第27回 「地方の時代」映像祭
放送局部門優秀賞 受賞作品「トリアージ 救命の優先順位」
107名の死者を出したJR福知山線脱線事故。
現場に駆けつけた医師や看護師たちは、これまで経験したことのない過酷な状況に立たされた。緊急度によってけが人を選別し、治療や搬送の優先順位を付ける「トリアージ」が行なわれたのだ。判断に許された時間はわずか30秒。一人でも多くの命を救うために、通常では考えられない厳しい決断が瞬時に求められた。
最優先に治療を施す必要があるけが人に付けられる「赤タッグ」。重傷だが数時間は待つことが出来ると判断される「黄色タッグ」。そして重篤で蘇生不可能を意味する「黒タッグ」を付けられたけが人には、何の治療も施されなかった。
事故から間もなく2年。当時現場の最前線にいた医師や看護師、そして遺族やけが人の証言からトリアージの実態を伝えるとともに、時を経て明らかになった様々な課題を検証、次の災害に備える災害医療の最前線を描く。(初回放送:2007年4月23日)