牡丹に唐獅子竹に虎 虎を踏んまへ和藤內 內藤樣は下がり藤
富士見西行うしろ向き むき身はまぐりばかはしら 柱は二階と緣の下
下谷上野の山かずら 桂文治は噺家で でんでん太鼓に笙の笛
閻魔は盆とお正月 勝賴さまは武田菱 菱餅三月雛祭
祭萬燈山車屋臺 鯛に鰹にたこまぐろ ろんどん異國の大港
登山駿河のお富士山 三べんまはつて煙草にしよ 正直正太夫伊勢のこと
琴に三味線笛太鼓 太閤樣は關白ぢや 白蛇の出るのは柳島
縞の財布に五十兩 五郞十郞曾我兄弟 鏡臺針箱煙草盆
坊やはよい子だねんねしな 品川女郞衆は十匁 十匁の鐵砲二つ玉
玉屋は花火の大元祖 宗匠の出るのは芭蕉庵 あんかけ豆腐に夜鷹蕎麦
相場のお金がどんちやんちやん ちやんやをつかあ四文おくれ お暮れが過ぎたらお正月
お正月の寶船 寶船には七福神 神宮皇后武內
內田は劍菱七つ梅 梅松櫻は菅原で わらで束ねた投げ島田
島田金谷は大井川 かはいけりやこそ神田から通ふ 通ふ深草百夜の情け
酒と肴は六百出しや氣まま ままよ三度笠橫ちよにかぶり かぶりたてに振る相摸の女
女やもめに花が咲く 咲いた櫻になぜ駒つなぐ つなぐかもじに大象とめる