
「
圓生百席37 『一人酒盛』」覚え書ヨリ
「また小唄の金子千恵子さんから、唄はうまいが、その間酔っていないと注意されて、ドキッとしました。この噺とか『包丁』とかの唄は、うまいまづいではなく、まづ第一に酔っていなくてはいけません。うまく聞かせようとしてやってはいけないわけなんです。こういう忠告はありがたいと思いますね。」
圓生の言葉に感嘆しきり。「淀五郎」を地でいっているようなものだなあ。舞鶴屋中村仲蔵の「人の判官を見ていたかい今まで。誰のカタでやってるんだ」「お前さん、客に褒めてもらおうと思ってやってるだろう・・・それだから五万三千石の殿さまが腹を切ってるように見えない、淀五郎が腹切ってるようになっちゃう・・・よけりゃ褒めてくれんだ客は。高い金だして来てるんだから」ってくだり(ここは特に志ん生の噺がスキ)。自分は伝えたいことをただ伝えようとしているか、毎日の授業を思い返してみる。