幼稚園教育研究所(忍者幼稚園、旧幼稚園問題研究所)
◇必修
【忍者道(忍道):心力の強い子に】
忍者服は母か祖母が手作りする。登園は家から着用。石段登り(一.八メートル)。
【水練道:水の恐怖を克服し、心力を高める】
タテ六メートル×ヨコ二メートル四十センチ×深さ一メートル二十センチ。
【馬乗道:恐怖心を克服するための効果がすぐ表れる】
馬と落馬の怖さを克服し、馬を御す達成感、優越感を身につける。
【山登道:心を晴らす】
家から忍者服で高尾山へ。竹の皮で包んだおにぎりと水。雨天決行。
【剣 道:腹の底から大きな声を】
稽古後は床をぞうきんがけ。
【神輿道:生命力を高める】
【太鼓道:心臓の鼓動と共鳴して】
和太鼓、力あるものを征服する。
【舞踊道:間違えを恐れなくなる】
年中組「ソーラン節」、年長男子「黒田節」、年長女子「越後獅子」を人前で踊る。
【唄 道:腹の底から大きな声を】
ハーモニカ演奏。
【琴 道:琴の音が少女の暴走を抑える】
【茶 道:静の心を育む】
お客様になる作法として、正座、姿勢、着物の裾さばき、歩き方、
茶わんのまわし方などの礼儀の初歩を習う。作法を教え合う。
【書 道:心を静めて自分の思いを表現】
墨をすり、書きたい字を書く。一枚の半紙に一文字、一回のみ。
◇年間予定表
四月 忍者体操服をつくる
五月 端午の節句:年長男子は鎧、兜を身につける。
相撲大会:年長男子は青年会議所開催の相撲大会に参加する。衆人に裸をさらし、
化粧回しを身につける。勝者はひとりである現実に直面し、挫折を味わう。
七月 神輿かつぎ、夏祭り(浴衣)、水練道
八月 合宿道・夏期保育(カレーライス)
九月 山登り(遠足、高尾山へ)、茶道(浴衣)、夏休みの作品展
十月 忍者道・和風体操
十一月 乗馬道
七五三詣で:親・祖父母との格の違いを認識する。全員和装にて参拝。
十二月 総合芸能発表会:日本のおどり、太鼓、唄、芝居
餅つき:子どもたちの前で親が餅をつく。
一月 お正月:琴演奏発表会。笛太鼓のお囃子。獅子舞に頭をかまれる。書き初め。
二月 節分:今様歌舞伎(桃太郎の鬼払い劇)。
三月 桃の節句:女子は十二単衣、男子和装。琴演奏。初伝巻物授与。
cf.
通年週一:舞踊、和太鼓、和風体操、剣道、唄
十〜三月週一:書道(年中・年長)、琴、茶道(年長)。
年数回:水練(年中・年長、夏期十回)、合宿(年長、夏期一回)、馬乗り(年中・年長、各一回)
◇家庭で
一歳、安らぎの心育てる子守歌
二歳、世の理を知るお伽噺
三歳、いぬ棒カルタは処世訓
四歳、童謡唱歌でことばを学ぶ
◇思い出
「箸とらば」・「偶成(少年易老學難成、一寸光陰不可輕、未覺池塘春草夢、階前梧葉已秋聲)」暗唱・都電・俳句・日本刀でスイカ割り・芋掘り(リヤカーに芋と積まれて帰園)・死刑(絞首刑)執行法・地獄絵巻。