黙々と山頂を目指す登山家のように、君たちは、静かに闘志を燃やしていた。
夜遅くまで、いや、むしろ朝早くまで再テストをしていた君。テストをパスしても、問題とにらめっこをしていた君。床や廊下にごろごろころがって充電し、教室に戻った君。毎朝きちんと時間通りにおきた君。じっくり考えて、何枚も何枚も作文用紙を重ねた君、それもひとつの闘い方だ。違う教室の子たちと仲良くなった君。闘う限り、これからも、君たちは最高のライバルになるだろう。
高い目標に取り組み、それに向かって全力を尽くす姿は、見ていて本当に美しい。それに、一緒にいて最高に気分がいい。あの「合宿」という山の、それぞれのいただきに立って、君たちはどんな世界に出会ったのだろう。山の頂上で、人は景色と空気に驚く。そして、そこにいる自分が好きになる。もっと登りたいという、限りない欲が生まれると、限りある気力と体力を伸ばそうとして、自分を鍛える。挑めば挑むだけ、彼は、無限に近い喜びを得ることが出来る。
合宿で、今までになく頑張れた君。つまり、自分の限界を超えた君。ちょっぴり自分をほめてあげた君。やりたいこと、やらなくてはならぬことが見えた君。君は、限りなく、自分に欲ばりになるといい。今日も明日も、あの合宿のように、静かに闘志を燃やせば、1mでも長く、1cmでも高く登れるはずだ。目標が高ければ高いほど、君を待つ景色と空気は、さらに新しく、驚くべきものとなる。そして、君はもっと、自分を好きになる。登り続ける間の、喜びはもちろん、疲れも口惜しさも、すべてが君にとってかけがえのない宝物だ。君が「登れる」山には、もう登らなくてよい。君が「登りたい」山、あの山に登れ。