筋トレの大原則を知っているだろうか。筋肉は、壊れた筋肉細胞が再生する時に増える。だから、まずは組織をぶち壊してしまわねばならない。つまり、「もうダメだ」という限界を超えて、次の日の筋肉痛に耐えなければ、トレーニングの意味はないのだ。
ぼくは、勉強も同じだと考えている。勉強をしていれば、だれにだって「もうダメだ」「もうイヤだ」という限界がくる。その瞬間、歯を食いしばって、ペンをにぎりなおした人は強くなる。いや、「限界を超えて」「耐える」ことの、ほんとうの意味を知っているのだから、すでにその人は強いのかもしれない。
合宿で、君は、君たちのすべては、それぞれの限界を超えたように見えた。
すくなくとも、正直「もうイヤだ」くらいは思っただろう。これは内緒だけれど、ぼくだって「限界を超えて」いた。先生とはいえ、眠かったり、苦しかったりする。しかし、君たちを強くしたいから、それにぼく自身が強くなりたいから、5日間を全力で走り抜いてみた。そうしたら、毎日、びっくりするくらいに、楽しかったり、うれしかったりした。歯を食いしばってがんばった君たちは充分に「強い」のだ。ぼくは君たちと一緒にいるだけで、勇気とやる気がわいてきた。これを書いている今もそうだ。合宿で出会えた君たちに感謝しながら、気分のいい痛みに「耐えて」いる最中だ。
さて、気がむいたら、心の中で、合宿のアルバムをひらいてごらん。「限界を超えて」「耐えた」からこそ、ちょっぴりたくましくなっている自分に気づくかもしれない。その時はまず、自分を思い切りほめてやるといい。それから、胸をはって、まだ君が知らない君の限界に、好きなだけ挑戦してみるといい。