一、
心猛くも鬼神ならぬ
人と生まれて情はあれど
母をみすてゝ波こえてゆく
友よ兄等よ何時亦會はむ
二、
波の彼方の蒙古の砂漠
男多恨の身のすてどころ
胸に祕めたる大願あれど
生きて歸らむ希はもたぬ
三、
砂丘を出でて砂丘に沈む
月の幾夜か我等が旅路
明日も河邊が見えずば何處に
水を求めむ蒙古の砂漠
四、
朝日夕日を馬上に受けて
續く砂漠の一筋道を
大和男兒の血潮を祕めて
行くや若人千里の旅路
五、
負はす駱駝の糧薄けれど
星の示せる向だに行けば
砂の逆卷く嵐も何ぞ
やがては越こえなむ
蒙古の砂漠
cf. 2013-06-18 https://ignis.exblog.jp/20608281/
cf. 2016-06-28 https://ignis.exblog.jp/25958170/
メモをみて、水無月にまたおどろいた。浪漫こそ、我慢ならね。