つたわることば
by sato_ignis
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おまえが生まれて間もない日。
禿鷹のように そのひとたちはやってきて
黒い革鞄のふたを あけたりしめたりした。
——生命保険の勧誘員だった。
(ずいぶん お耳がはやい)
私が驚いてみせると
その人たちは笑って答えた。
<匂いが届きますから>
顔の貌さえさだまらぬ
やわらかなお前の身体の
どこに
私は小さな死を
わけあたえたのだろう。
もう
かんばしい匂いを
ただよわせていた というではないか。
by sato_ignis
| 2016-09-10 19:21
| 詩
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