皆様、昨日は僕の話に耳を傾けてくださり、ありがとうございました。
また、貴重な機会をくださった里先生に感謝申し上げます。
さて、生意気ながら授業の感想を述べさせていただきます。
まず、皆様の、里先生の熱意に応えるような真剣な眼差しと、ピュアな反応が、僕にはとても新鮮にうつりました。
非常に良い空間で勉学に励まれているのだなと思い、羨ましくもなったほどでした。
先輩として、僕自身の考えや経験をもとに話をさせていただきましたが、あくまで参考程度に、決して迎合はなさらないでください。
この先、皆様それぞれに与えられた時間の中で、ご自身で経験されたことから気づきを得てください。
良い気づきをたくさん、たくさん重ねて欲しいと願っております。
知識、共通言語、という話を最後の方でしたように思います。
皆様に伝えたかったことがあります。
知らないことは恥ずかしいことではない。
むしろ、知る喜びがあります。
人はみな、最初は絵の描き方も、言葉すらも知らないところからスタートします。
美術に関して、常に今がスタートラインだと思って、真剣になれる事柄にさらに興味を持ち、たくさんの出会いの中で、だんだんと言葉や、知識を増やしていってください。
僕自身、まだまだ知らないことも多く、もっと勉強しなければと常日頃思います。
一生勉強ですね。
僕自身、この先も作家として生きていくつもりですが、何年かした後に、またどこかで、お互いがつくり手としてお会いできれば嬉しいです。
僕のような未熟者が言うのも憚られますが、お互いに人生を楽しみながら、創作に励んでいきましょう。
皆様に負けないよう、僕も頑張ります。
よく食べ、よく遊び、よく学び、ぞんぶんに創作を楽しんでください。
それから、才能と天才は違います。才能は育むものです。自分は自分の才能を育めると信じて欲しい。信じてください。
受験には結果がつき物ですが、皆様の受験までの日々が充実したものになることを、心よりお祈りいたします。
ではまたどこかで。
頑張ってください。
井田幸昌