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昭和二十年
七月二十日 一八,三〇 莫斯科発 七月二十一日 一四,三〇 東京着 在「ソ」佐藤大使 東郷外務大臣 第一四二七号(緊急,館長符号)(厳秘) 貴電第九一三号に関し 慎重考量の結果,左に本使の腹蔵なき意見申進す。 一,アメリカ機動部隊は七月十四日以来本州北部海面に行動を開始し釜石・室蘭・水戸地方に接岸し艦砲射撃を加え,その艦載機は本土・北海道間の連絡を妨害し多数の船舶を撃沈したりと伝えられ,これに対するわが方邀撃は敵側報道によれば「海空軍とも皆無に近し」とのことにて,右は遺憾ながらわが方抗戦力の低下を如実に物語るものと考えられ,この趨勢をもってすれば,敵艦隊の行動は日を追うて傍若無人となるべく,現に今回来襲機動部隊の構成艦名ならびに司令官の姓名まで麗々と放送し公然日本海軍に挑戦しおれり。 二,他方マリアナ,沖縄および硫黄島方面の基地よりする敵空軍の来襲もほとんど連日,本土各地に及び,大都市はすでに廃墟と化し,軍需生産施設,貯油所等のほか,小中都市まで爆撃の手伸びきたり,逐次炎上壊滅を見つつあり,しかしてこれに対するわが方防空措置もB29の来襲初期ごろに比し低下のあと歴然たるものがあるがごとく,制空権もまた敵の手に委し去りたるものと判断せざるを得ず。 三,一度制空権を敵手に奪われたる後のわが方戦力は加速度をもって降下することドイツの例に徴するも明らかなり。しかして一旦敵手に委したる場合,制空権を取り戻すは外部よりの援助なくしてはほとんど困難にして,帝国としては満洲内の航空機大量生産を望むほか,救い手なきしだいなるも,これとて発達日なお浅き満洲産業にいくばくの期待をかけうべきや確信を有し難きのみならず,その満洲国すら近く沖縄よりする大爆撃の好餌たらんとしつつあり。 四,本使はもとより敵の本土上陸のことありや否やを知らずといえども,またそのことなかるべきを断言するだけの確信を持ち合わさず,敵のレイテ,フィリピン上陸作戦の徹底ぶりをもってすれば地理的条件の相違あるもむしろ上陸を覚悟するを要すべきを信ず。しかして上陸決行の日ありとせば,そはわが坑戦力を徹底的に潰滅せしめたる後のことたるべきことまた明らかなり。 わが坑戦力打倒のためには敵は直接軍事施設生産設備の破壊,都市爆撃等のほか,国民生活力の剥奪に力を注ぐべく,今秋の収穫がわが戦力にいかに大なる関係を有するやにつき熟知しおるべければ,収穫時に際し収穫物の破壊を試むこと絶無なるを期せず。たとえば全国にわたり実りたる稲田の乾燥期を見きわめ一挙にこれを焼却するごとき方法を案出すること敵側にとりては不可能事にあらざるべく,また彼らとしては当然,つけ込むべきわが方の弱点とすべし。 今秋の収穫を失わば我は絶対的危機に瀕したちどころに戦争継続不能に陥るべし。すでに制空権を奪われたる帝国は右の事態に対し何ら手の施すべきものなく敵のなすがままに委せざるをえざるべし。 五,本使は,坑戦力壊滅してなお戦争を継続するをもって不可能事となすものなることすでに往電第一一四三号にても申進したるところなり。しかるに皇軍は更なり,全国民もまだ至上命令なき限り敵の軍門に下るを肯ぜざるべく文字どおり最後の一人となるまで矛を捨てざるべし。さりながら敵の絶対優勢なる爆撃砲火のもと,すでに坑戦力を失いたる将兵およびわが国民が全部戦死を遂げたりとも,ために社稷は救わるべくもあらず。七千万の民草枯れて上御一人御安泰なるをうべきや。思うてここに到れば,個人の立場も軍の名誉もはたまた国民としての自負心も社稷には代え難し。すなわち我は早きに及んで講和提唱の決意を固むるほかなしというに帰着す。 六,講和提唱は貴電第八九三号の特派使節によりモスクワにおいてなさるるを最も至当とすと本使は考えいたり。しかるに特使差遣は不幸ソ連の拒否に会い(往電一四一七号)たるにより,何ら他の弁法案出の要に迫れり。 しかして一旦講和決すれば,その結果日本国民は苛酷の条件甘受のこととなるは避け難きところなるも,その覚悟をもって出来うる限り短時間内に彼我軍部代表者により停戦協定を了し,このうえの犠牲を取止めしむべし。 講和提議に当り,わが方の留保かつ力説を要するは国体擁護の件にして右はわが方絶対の要求として相手方に強く印象を与うるを要すべきは往電第一四一六号にて申進したるところなり。 本問題については,国体保持の問題は国内問題なりとして講和条件より除外することもあるいは一方法とすべきか。但しその場合には勢い国内において憲法会議のごときものを招集し,形式的にも民衆の声を聞く体裁となすを要すべく,しかして本会議には極左党のごとき国体護持に公然反対を唱うるもの皆無なるを期し難く,また憲法会議招集それ自身わが憲法に抵触することとなるべきも,非常事態に対処せんとするものなれば違憲の非難に対しては何ら適当なる解決を与うるを要すべし。 他方,この形式のもとに国体問題を解決することとせば,あるいは案外,敵側の同意を得ること容易となるやも計り難し。しかして国民の総意をもって皇室推戴を決議せばわが国体は世界的にも,かえって重きを加うるものとなるべし。 七,本使の言わんとする講和提唱は,国体擁護以外の敵側条件をたいていのところまで容認せんとするを意味するものにして,国体保持さえ成れば国家の名誉と存立はもはや最小限度保障せらるるわけにて,貴電第九一三号の二のご趣旨に悖らざるべきを信ず(往電第一四一六号参照)。 八,今や帝国はまさに文字どおり興亡の岐路に立てり。このまま抗戦を続行せんか,国民は尽忠報国の誠を尽し安んじて瞑すべきも国そのものは滅亡に瀕すべし。最後まで大東亜戦の大義名分に忠実なるは可なるも社稷を滅ぼしてなお名分を明らかにせんとするは無意味にして,国家の存立はあらゆる犠牲を忍びてもこれを護持せざるべからず。 満洲事変以来日本は権道を踏みきたり大東亜戦に至りてついに自己の力以上の大戦に突入せり。その結果今や本州さえ蹂躙せられんとする危険に直面しもはや確たる成算なきに至れる以上,早きに及んで決意し干戈を収めて国家国民を救うこと為政家の責務なるを信ず。もちろんすでに和議を求むる以上,講和条件のいかなるものなりやはドイツの例より見てほぼ察知せらるるところにして国民は長期にわたり敵国の重圧にあえがざるをえず。しかしながら国家の命脈はこれによりて継がるべく,かくして数十年の後再び以前の繁栄を回復するをうべけん。政府もまさにこの道を選ぶべく,かくして一日も早く,聖上の御軫念を安んじ奉らんことを,切願してやまず。 戦争終結の暁には国内各方面に徹底したる改革を施し一般政治を民主化し官僚の跋扈独善を排して,真に君民一如の実を挙ぐるに努むるを要すべく,また満洲事変以前よりあまりにも外交を軽侮し,国際関係に無頓着なりしことがすなわち今日の災いを招きたる原因たり。かつまた戦後の日本は常時国際関係の風波にもまれながら活路を見出すの困難に遭遇すべきに想到し,将来外政に重点を置く底の最(善 脱か)の政治組織を採用するを緊要とすと認む。 防共協定以来のわが対外政策は完全に破綻せり。ナチズムに与みして世界を枢軸,反枢軸の二勢力に分ちたることがそもそもの起りにして,この過誤は将来に対し明確に認識し外交政策の根本的建て直しをなすを必要とすべし。 九,宣戦の大詔を拝したる以上戦争目的完遂に全力を傾倒すべきは全国民当然の責務にして本使もまた,しかく心得微力を致すに努めたり。しかれども事すでに今日の情勢となるに到りて本使は率直に今次戦争の将来絶望となりたる事実を認識するを要すとなすものなり。 敵本土に上陸し来たらば全力を挙げて反撃し米英をして攻めあぐましむべしとする論,傾聴に値し,またわれわれの戦力今なお敵に相当の打撃を与えうべきことも,政府軍部の確信せらるるところなるを信ぜんとす(貴電第九一三号のご回訓の二)。しかれども右は我において制空権制海権を喪失せざる以前のことならば,本使もまだこれに望みをつなぎ得たるべきも,いかんせん今日においてはすでに敵海空軍の連日にわたる来襲を撃退し得ざる状況に陥り生産施設関係次々と破壊せられゆくを現状とするにおいて,更にまたこの状況は日を経るに従い一層迅速に発展しゆくべきを思うとき,いかにわが軍民勇敢戦闘すとするも,所詮彼我勢力の不均衡は是正すべくもあらず。義勇隊組織のごときも近代兵器の前には多くを仕遂げ得ざることまだ論なきところなり,かくして敵本土上陸後寸地を争い敢闘を繰り返すうち,ついに力尽き刃を捨つるのやむなきに至りたる時機には,すでに全国土は敵軍の蹂躙するところとなり,国家の主権も占領国の手に移るべきことドイツの先例の示すごとくなり。 本使はもはや前途目的達成の望みなく,わずかに過去の惰勢をもって抵抗を続けおる現状をすみやかに終止し,すでに互角の立場にあらずして無益に死地につかんとする幾十万の人命をつなぎ,もって国家滅亡の一歩前においてこれを喰い止め七千万同胞を塗炭の苦より救い,民族の生存を保持せんことをのみ念願す。 本使は政府の御所信に反するを知りつつ,あえてこの言を呈するものにして,その罪甚大なるを自認す。しかもなお,この挙にいずるゆえんのものは,救国唯一の方策が卑見のごとくならざるを得ずと信ずるがゆえにして,たとえこれがため本使は敗戦主義者をもって非難せらるるも,これを甘受すべきにより,いかなる責任に問わるるもつつしんでお受けすべきことを申し添ゆ。 以上をもって本使は忌憚なき所信を吐露するを得たり。この上はもはや反復することをなさざるべく,ただ一片憂国の微衷本使を駆ってこの言をなさしめたるを諒とせられんことを請う。願わくば本使の言が寒心のあまりにいでたる基礎なき謬見に終らんことを祈願してやまず。(了) ・・・・・・・・・・・・・ 今日,何をおもうべき。 cf. 2005-01-03 http://ignis.exblog.jp/1606152/ cf. 2004-12-22 http://ignis.exblog.jp/1486628/
by sato_ignis
| 2013-12-06 01:11
| 雑記
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