ぼうふりも かになるまでの うきしづみ
ぼうふりや かになるまでの うきしづみ
cf.
一 茶 発 句 全 集
孑孑や日にい[く]度のうきしづみ 七番日記 化10 (出)『発句鈔追加』
孑孑も御経の拍子とりにけり 七番日記 化12 (出)『句稿消息』前書き「寺にて」
けふの日も棒ふり虫と暮にけり 八番日記 政2 (異)『梅塵八番』下五「暮しけり」
日々懈怠ニシテ不惜寸陰
けふの日も棒ふり虫よ翌も又 おらが春 政2 (出)『文政版』
孑孑が天上するぞ三ヶの月 八番日記 政2
(異)『おらが春』『発句集続篇』上五中七「孑孑の天上したり」『文政句帖』(政5)下五「門の月」
孑孑の連に巡るやさくらの葉 八番日記 政4 (出)『だん袋』『発句鈔追加』
孑孑の念仏おどりや墓の水 八番日記 政4 「お」→「を」(出)『発句集続篇』
孑孑の一人遊びやぬり盥 八番日記 政4 (出)『だん袋』『発句鈔追加』
孑孑の拍子をのぞく小てふ哉 八番日記 政4 (異)『梅塵八番』中七「杓子をのぞく」
孑孑もふれ御祭ぞやれこらさ 八番日記 政4
よるはよしよ孑孑見ても涼まろふ 八番日記 政4 「ろふ」→「らう」
脇見すな虫も棒ふる江戸[の]町 八番日記 政4
(異)『文政句帖』(政5)前書き「涼みがてら江戸に入」下五「江戸の水」
孑孑や息をもつかず長の日に 文政句帖 政5
孑孑や小便無用 ~ とて 文政句帖 政5
孑孑や夜は拮講な堀の月 文政句帖 政5 「拮講」→「結構」
孑孑よせい出してふれ翌は盆 文政句帖 政5