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おそうじの現場となるオフィスにはノートがあり,クライアントとの必要なコミュニケーションはそのノートでとる。先月から担当がかわったらしく,書かれている指示がよくわからなくなった。若々しくかわいらしい字はよいのだが,たな,のようにポツンと単語が書いてあるだけで,どの棚がどうわるいのでどれくらいどうしてもらいたいかは書いていない(そのオフィス,壁面と柱の横はすべて棚)。「わかるよね」という意味なのだろうか。具体的に指示をくださいとお願いを書いておくのだが,その返事はもらえない。
4〜5年前から「つぶやき」のように「単語」を並べて質問(らしい何か)にくる子どもが増えてきている。新しい担当さんはまるでその子たちのようで,ノートを開くたびに苦笑いしてしまう。質問に来る子とは,少なくとも,前提や定義を確認する作業を経て,現状と目標と解決案と確認方法をことばと数字にする。私は私がわかるまで,ふり返りくり返し質問するので,はじめのうちは不愉快や怪訝の顔つきをする子が多い。もういいです,と途中で帰ってしまう子も少なくない。しかし,その作業の意味を理解した子は先に自分でやるようになる。私に質問するための台本を書いたり,友達と演習をしたりしてからくる子もある。何のために何を誰にどう聞けば良いのか。疑問を自分のことばにし,人とともに解いてゆく過程は,お勉強はもちろん,あらゆる行動の効果効率につながってゆくだろう。 サイキンノコドモは言われたコトしか出来ないねとある先生が嘆いていらして,私はびっくりした。言われた(だけで指示を理解して,その)コトだけでも出来る子がいたら,昨今では大変な素材なのではないか。テストであっても2行以上の問題文を一読で理解できたら拍手もので,そもそも問題を読まない(読めない)子の方が多いように思われる。言われたコトすら出来ない,とお怒りになる向きもあるが,問題文と同じように,言われていても聞いて(聞けて)いないのであって,まあ手間ひま惜しまずその子が出来るようになるまで面倒をみればよい。訓練されれば,犬でもお手くらいはするのだ。人として,指示以上の何かを,かつ的を外さずに出来るようになるためには,その何かをさせる前にその子と相当量のコミュニケーションをとる必要があるはずで,その労を惜しんで「しか」だの「すら」だのいうのは実に無責任であるように思われる。お手をしたい犬がいるかは知らないが,出来るようになりたいと願う子どもは数多い。私は嘆いたり怒ったりするほど今日の子どもたちに期待してはいないし,連中は犬以下だとあきらめるほど明日の彼らへの希望を捨ててもいない。 近頃の若い者は,という嘆きや怒りはパピルスの時代から繰り返されてきたそうだし,むろん子どもであった我々にもずいぶんと向けられていたおぼえもある。しかし,確かに人数が増えてきたように思われる,単語を一方的につぶやくサイキンノコドモが,単語をつぶやいて「わかるよね」と指示したり,問い返されても反応できなかったりするオトナになったら,その時その部下たちはどうすればよいのだろう。その困惑を想うと,どうも苦笑いだけではすまされない。嘆かれ怒られていた我々も,さすがに働きだす頃には相手に何をしてもらいたいかのやりとりくらいは出来ていたようにも思う。一義的に要求し対応することばを使う大切さを子どもたちに話し折にふれ練習してはいるが,今朝もノートを手に途方にくれながら,態度を徹底する必要性をあらためて実感していた。あいかわらず,おそうじはなかなか勉強になる。 cf.2010-06-25
by sato_ignis
| 2011-06-30 03:18
| 雑記
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