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先日,(都立の教壇に立って)よかった,と思わずつぶやく。生徒たちが見せた数字と決意,そして存じ上げぬ嘱託の先生からいただいたお言葉に,信念と行動がスパッと伝わる手応え,じつに報われる思い,すがすがしくさえある。私は不思議なくらい運のよい人間で,常に常に新しい場や出会いや契機を与えられつづけている。旧き仲は魅力あふれる話を土産に,顔をみせてくれる。ありがたいなあ。ぼちぼち教室に集ってきた来年度の有志たちも,なかなかのツラガマエ。来月から本始動,おのれとともにみがいてゆこう。
cf. 2011-04-14 http://ignis.exblog.jp/15258940/
講義参加者のセンター英語平均,S(古参)筆88.6%,リ62.0%。K筆84.6%,リ69.3%。Tはこれから集計(ぱっとみ予想以上,はやくアンケートだしてね)。みなさんよくできました(^◇^)さあ,どんどんいけ!
宿の新聞で解いてみる。国語はやや易か。評論は余談が効いていたらいいな。英語はやや易か変わらず。だが量が・・・。自信や単語が不足気味の子はつまったかもしれない。後半を落ち着いて取り組んでくれていることを祈る。平均点はあがるだろう。しかしobstinateって難語かしら?
湯畑から続く坂の途中,とある店が道ばたでまんじゅうと茶を配っている。あきない熱心はけっこうだが,往来のたびに差し出されいちいちそれを断るのもわずらわしく,私はあまり好きではない。せんに父を招待したおり,そのあたりを散歩した,彼はうれしそうに茶とまんじゅうを受け取った,湯のみを返してくれという売り子をしりめにゆうゆう茶菓を楽んでとうとうまち外れまで歩いてしまった。親切な店だねえけんちゃん,と本人はご満悦であったが,ついてきた店の方はさぞご迷惑だったろう。にこやかに坂をのぼってくる我が父を眺めながら,なるほど面倒くさがるくらいならここまでやればいいのかと,おどろきともあきれともつかぬ妙な感動をおぼえたのを,雪ちらつく散歩をしながらふと思い出した。
昨日は湯につかっては寝てを20時間ほど繰り返していたら,
すっかりかざけがぬけた。2ヶ月ぶりに両方の鼻がとおった。 例年,冬になると指先がむけてひりひりするのだが,これも (逆に薄皮がむけて)治ってきた。ううむ,草津おそるべし。
今日からふたたび大教室。中央線の朝はいい。黎明を振り返っても,名残の星を眺めてもすがすがしい。生徒たちの猛烈なやる気に追い立てられるように,クリスマスから昨夜までをノンストップで走りきった。何やらもうふた月くらい生きたおもいがする。今朝からセンター終鈴までが峻険なるもうひとやま,その先はおもいおもいの単独行になる。
いまアタマに詰めこんでいるお勉強なんて,君はほどなく忘れてしまう(それもすっかり。うけあう)。でも,カラダに刻みこんでいるその時間は,おとなになった君をも支えつづける。それもうけあう。さあ,ここがおしこみどころ。口をついて出てくる願書を,どこまでもくいさがる記述答案を,一塗入魂のマークシートをつくろう。耳から数式の煙がのぼるまで,鼻から英単語がこぼれるまで勉強しよう。わからぬことはきけ。わかったら,できるまでやれ。つきあうから。 君はいま,払暁の山路をただ歩く。うっすらと稜線がみえなくもない。頂はまだ見えない。それでいい。ただ歩け。
あらたまのとしたちかえるあしたよりわかやぎみずをくみそめにけり
ひと月前からのかざけがだらだらとつづいてイヤになったので,
えいやで荒療治の一泊旅行に出る。道連れは池田氏のおかげで, あくがれのSLとアプト式の両方を楽しむことができた。匂いに 景色に車輪の音に,ぐるぐる歌や小説や随筆や噺や映画が巡る。 微熱は温かみに感じられた。湯につかりながら,冬期の子ども たちをおもう。年末も年始も出講,次のやすみはセンター前後。 正月を先取っての骨やすめ。明日からも汽笛一声,さあやろう。
朝九時すぎに起きてコーヒーを飲み
ワードプロセッサの前に座った 前の家にはまだいくらか木立が残っている 小鳥の鳴声がしているが名前を知らない 草木や生き物や星の名前を覚えようとしないのは 私が通行人の目でこの世を眺めているからか 不意にマサカリという言葉が頭に浮かんだ ときどきそんなふうにして詩は始まる だが私はマサカリという道具を使ったことがない 手で触ったことすらない 子どものころ五月人形の金太郎が 肩にかついでいたのをぼんやり思い出すだけだ それなのに私は辞書を引いて鉞という字を探し出す ワーズワースが言ったように詩が 静寂の中で呼び起こされた情感に発するものだとすれば 私のマサカリは静寂にも情感にも関係のない 想像力の単なる騒がしい小道具 詩なんてアクを掬いとった人生の上澄みねと 離婚したばかりの女に寝床の中で言われたことがある スイッチを切ると目の前の言葉は一瞬にして消え去った ついでに詩も消え去ってくれぬものか cf.「世間知ラズ」谷川俊太郎 http://ignis.exblog.jp/5404529/
http://www.waseda.jp/mnc/INFO/literacy_pamphlet.pdf
cf. 2010-06-08 http://ignis.exblog.jp/13425037/
よるとひるとのけじめもない闇のなかですが。それでも夜はなおさら黒く。ひるまはぼんやり暗いのです。わたくしは大概は眠っていますが時には瞼をひらきます。それが夜なら黒い壁。ひるなら暗い壁が瞼にじかにふれてます。わたくしはまた眼をつぶります。眠ります。それでも呼吸はしています。していることを分ることは生そのものが分るようで地上の時には感じなかったさざなみのようなよろこびです。霙や雪をわたくしは。沁みてきて背中を濡らすそのことで知り眠っているときは殖える重たさで分ります。飢えはもうからだのなかで靄になり靄のぬくみさえ感じます。殆んど同じような土の深さに地球何億の同胞たちがみんな同じく飢餓の同盟を結び。みんな同じく苦痛でなく。天然の。ぬくみのなかのよるひるをおくっていることを考えるとひとりでに微笑が湧いたりもするのです。この現実は。現実というよりは夢そのもののような気がします。わたくしたちのひとりひとりのその夢は。大きな夢のなかでの小さい小さい粒粒で。その粒粒が夢の細胞かなんかのような気がします。わたくしたちの同胞がどれだけ地球にいるのだか到底わたくしには分りませんが。もりあおがえるだってピパだってみんなおなじく土の中で眼をとじ生きていることの。失礼ですがこの厖漠と愛とを考えますとまるで宗教なんかのようで。わたくしたちのからだの色まで変わったのではないかとさえも思えます。世界はどのように動いているか。それは土の中にはいった頃は百舌鳥の鳴き声。ちかごろは乗合バスのひびきなどで少しは分る気がします。けれどもわたくしと同じように大きな夢のなかにじっと生きていることを信じさせます。食べることを断ち暗闇で僅かに稀薄な空気だけで生きていることは。それこそ富士山のように大きな忍耐かもしれませんが。この忍耐が共通なら。そして共通であることから。ぼんやりそれが愛の方向に移行します。事実わたくしたちが共に生きていることをほんとうに感じますのは。共共に生の歓喜を歌い合った地上の春や夏ではなくて。この暗闇のなかでです。近頃は一年の中のどの月なのか。それははっきりしませんが。寒さの度合いのうすらぎが一つの傾きをもってきました。もうすぐ自然に。わたくしの頭が。わたくしの四肢が。むっくり起きあがる時がくる。その時は地球億万のわたくしたちがむっくり起きあがる時なのです。その時がそろそろ近くなりました。わたくしの瞼の壁の黒さからいまは恐らく夜ですが。長い長いひとすじの。天の飛行機のじゅずなりの爆音がきこえてきます。わたくしたちは実際にじゅずつなぎの紐を生み出すでしょう。まぶしい春の外気のなかで。ああもうそれも間近かです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 石巻,避難所閉鎖の報。一日の終わりに黙祷す。
NYT Published: October 5, 2011 By JOHN MARKOFF
Steven P. Jobs, the visionary co-founder of Apple who helped usher in the era of personal computers and then led a cultural transformation in the way music, movies and mobile communications were experienced in the digital age, died Wednesday. He was 56. http://www.nytimes.com/2011/10/06/business/steve-jobs-of-apple-dies-at-56.html?_r=1&hp=&pagewanted=print cf. http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
石井氏と打ち合わせ。大学でのおべんきょうが,初めて何かの役に立つ(かも)。
しばらくは,また原稿との闘いであるなあ。立ち読みをする子どもが,あ,コレ ちょっとわかりやすいかも,という本にしたいものである。何やらほうぼうでの シゴトがひとつにまとまってきた感がある。ていねいに考え,〆切を守って書く。
宮古島から便り届く,講義の報告と感想。各人,おもいのよく
伝わる文言,うれしくよむ。ペンをいれて返す。これも対話だ。 cf. 2011-08-31 http://ignis.exblog.jp/16204054/
10年前の今日,ロケから帰ってフロアによると,モニターをみてどよめくPDたちがいた。ぼんやりとそれと彼らを眺めて,映画のようだと思った。半年前の今日,ベッドでテレビをみつめながら,やはり映画のようだと思った。この,映画のようだ,という(表現ではなく)感覚はなんなのだろう。私の生まれも11日,死ぬ日まで映画のようであってもよいのだが,後味のよいそれにしたいものだ。
東一番丁、ブラザー軒。 硝子簾がキラキラ波うち、 あたりいちめん氷を噛む音。 死んだおやじが入って来る。 死んだ妹をつれて 氷水喰べに、 ぼくのわきへ。 色あせたメリンスの着物。 おできいっぱいつけた妹。 ミルクセーキの音に、 びっくりしながら 細い脛だして 椅子にずり上がる。 外は濃藍色のたなばたの夜。 肥ったおやじは 小さい妹をながめ、 満足気に氷を噛み、 ひげを拭く。 妹は匙ですくう 白い氷のかけら。 ぼくも噛む 白い氷のかけら。 ふたりには声がない。 ふたりにはぼくが見えない。 おやじはひげを拭く。 妹は氷をこぼす。 簾はキラキラ、 風鈴の音、 あたりいちめん氷を噛む音。 死者ふたり、 つれだって帰る、 ぼくの前を。 小さい妹がさきに立ち、 おやじはゆったりと。 東一番丁、 ブラザー軒。 たなばたの夜。 キラキラ波うつ 硝子簾の向うの闇に。 菅原克己 「ブラザー軒」 『日の底』 飯塚書店 1958年 http://ignis.exblog.jp/918825/ 2004-11-10 「ブラザー軒」 高田渡 http://ignis.exblog.jp/918920/
週末,マレーシア訪問決定。むこうの教育をみてくるぞ!
2010/3/8〜2011/8/31,120,000円ピッタリ。
出会いと再会,再会もまた出会いなり。いい旅だった。
人も街も産業も,ひたすら伸びゆかんとする世界をば 目の当たりにして,心身の芯からうたれつづけていた。 さあ,全身全霊で命を生きてゆこう。私はignisなのだ。
講義四時間、生徒の集中力に驚く。可能性のかたまり、伸びるだろう。その後、場と人をうつしてオトーリ・やぎ刺・やぎ汁。いいものだなあ。わが兄、宮古の兄さん方に感謝。
茫々たる薄墨色の世界を、幾條の銀箭が斜めに走るなかを、ひたぶるに濡れて行(ゆ)くわれを、われならぬ人の姿と思へば、詩にもなる、句にも咏まれる。有體なる己れを忘れ盡して純客觀に眼をつくる時、始めてわれは畫中の人物として、自然の景物と美しき調和を保つ。只降る雨の心苦しくて、踏む足の疲れたるを氣に掛ける瞬間に、われは既に詩中の人にもあらず、畫裡の人にもあらず。依然として市井の一豎子に過ぎぬ。雲烟飛動の趣も眼に入(い)らぬ。落花啼鳥の情けも心に浮ばぬ。蕭々として獨り春山(しゆんざん)を行(ゆ)く吾の、いかに美しきかは猶更に解(かい)せぬ。初めは帽を傾けて歩行(あるい)た。後には唯足の甲のみを見詰めてあるいた。終りには肩をすぼめて、恐る恐る歩行(あるい)た。雨は滿目の樹梢を搖(うご)かして四方より孤客(こかく)に逼る。非人情がちと強過ぎた樣だ。
先日の一斉同報のお願いから参加者も支援金もまたメールも続々と集まり,ありがたくある。
介する私こそ,じつにほこらしくおもう。本日安井氏来塾。生徒たちは,いっぱいになった ふたつの貯金箱を氏に手わたす。葛西の数十人でコツコツ貯めてきたとのよし。氏にお話も たまわり,本日のテキスト内容と期せずリンクして,よい時間となった。私たちのふとした, ささやかなおもいが,子供たちのこころとおなかにやわらかくあたたかくとどきますように。 cf. http://ignis.exblog.jp/16064788/
奇跡の出発,そして集結。各自予約・席となりのおどろきも,まことえにし也。
兄上,本日はお時間お話ありがとうございます。道は拡がり,また伸びてゆく。 旅人は行呉竹の群雀泊まりては発ち泊まりては発ち。ただ楽しむにしくはなし。 ![]() これは,東北復興支援活動へのご参加・ご協力のお願いです。 先の震災以来,里友人の安井・田上両医師は,仲間とともに, 若い力・強い力を集めて東北の復興支援活動を続けています。 来る8月21日10時〜15時,彼らの団体 Good Medicine Japan (GMJ) は,気仙沼市気仙沼小学校で1000人規模のイベント 「気仙沼はまらいんや祭り!」を開催することとなりました。 http://www.goodmedicinejp.com/?page_id=222 東北に,被災地のこどもたちに,力と笑顔を。この夏,あなたの 若い力・強い力も,わけてくれませんか。GMJは,参加者と 支援金を募集しています。以下のページをどうぞご一読ください。 http://www.goodmedicinejp.com/ ”はまらいんや”とは,気仙沼の方言で “いっしょにしませんか” の意味だそうです。できることなら,あなたの大切な人たちにも, この知らせとおもいを伝えてください。いざ,はまらいんや! cf. 茶話会 http://ignis.exblog.jp/8125542/
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